安全かつ快適に入浴を行うためのサポート器具
介護が必要な方や高齢者にとって、入浴は「清潔を保つ」だけでなく「心身のリフレッシュ」にも欠かせない時間です。しかし浴室は床が濡れて滑りやすく、立ち上がり動作や姿勢保持が難しい方にとっては転倒リスクが高い場所でもあります。そのため、安全かつ快適に入浴を行うためのサポート器具として 「介護用シャワーチェア(バスチェア)」 が注目されています。
本記事では、これらの製品について 特徴・メリット・デメリット・おすすめの人・使用感 を詳しく解説し、最後に選び方のポイントもまとめます。介護を受ける方はもちろん、介助を行うご家族にとっても「安心・快適な入浴環境」を整える参考になるはずです。
それぞれの製品の特徴、メリット・デメリット
[mugenbo] シャワーチェア
健康雑誌「安心」に掲載、作業療法士が監修したモデル。6段階の高さ調節が可能で、背もたれと肘掛けが付属。安定性が高く、立ち上がり動作をサポート。
参考価格:6990円
- 背もたれ・肘掛け付きで安心感◎
- 高さ調節が細かく可能
- 転倒防止設計
- 折り畳み不可で収納性に欠ける
- 重量
座面は広く安定感があり、肘掛けを掴んで立ち上がれるため「一人でも安心」との評価が多い
[mugenbo] 折り畳みシャワーチェア
同じ監修モデルだが、折り畳み可能な点が大きな違い。4段階の高さ調整に対応
参考価格:10390円
- 折り畳めるので収納しやすい
- 背もたれ・肘掛け付きで安定性◎
- 高さ調整が4段階とやや少なめ
- 価格が他モデルより高め
「使わない時は壁に立てかけておけるので便利」と好評。重量はややあるが、収納性を重視するなら有力候補
[sanakasenni] シャワーチェア
アルミ合金フレームで軽量、6段階調整可能。背もたれや肘掛けはないシンプルなベンチ型。
参考価格:2622円
- 非常に安価でコスパ抜群
- 軽量で持ち運びやすい
- 滑り止めマット付属
- 背もたれ・肘掛けなし
- 座面が簡易的で長時間の使用には不向き
「とにかく軽くて扱いやすい」との声多数。ただし「長く座っているとやや疲れる」との意見も
[DEWEL] 折り畳みシャワーチェア
耐荷重150kgの頑丈設計。U型座面でシャワーが当たりやすく、衛生的。背もたれ・肘掛け付き。
参考価格:10899円
- 体格の大きい人でも安心
- U型座面で洗いやすい
- 折り畳み可能
- 他モデルより価格が高い
- 重量感があり、持ち運びは不便
「安定感が抜群」「座面の穴から水が流れるので快適」と高評価。値段に見合う頑丈さが魅力
[Ayutong] シャワーチェア
理学療法士共同監修、2024年進化モデル。6段階調整可能で、滑り止めマットとシャワークリップ付属。背もたれなしのベンチ型。
参考価格:4599円
- コスパと機能性のバランスが良い
- 軽量で扱いやすい
- 耐荷重150kgと丈夫
- 背もたれや肘掛けがない
- 長時間使用にはやや不向き
「値段の割にしっかりしている」「滑り止めが安心」との声が多い。背もたれ不要な方にはベストバランス
比較表・まとめ
製品名 | 参考価格 | 高さ調節 | 特徴 | 耐荷重 | 折り畳み | 重量 |
---|---|---|---|---|---|---|
mugenbo | 6990円 | 6段階 | 作業療法士監修、安定感 | 100kg | × | 2.9㎏ |
mugenbo 折り畳み | 10390円 | 4段階 | 折り畳み収納可、監修付き | 100kg | 〇 | 3.9kg |
sanakasenni | 2622円 | 6段階 | 軽量アルミ、滑り止めマット付き | 136kg | × | 2.2kg |
DEWEL | 10899円 | 4段階 | U型座面、150kg対応 | 150kg | 〇 | 4.2kg |
Ayutong | 4599円 | 6段階 | 理学療法士監修、滑り止め付き | 150kg | × | 2.0kg |
浴室にスペースがある家庭や、毎日安定して使いたい方
浴室が狭い家庭や、複数人で使うため収納性を求める方
コスパ重視で短時間入浴や一時的な利用を想定する方
体格が大きい方や、長時間しっかり座って洗いたい人
軽量さと実用性を重視し、日常使いする方
介護シャワーチェアは、利用者の 安全性 と 快適性 を大きく左右する重要な介護用品です。今回取り上げた5製品にはそれぞれの個性があります。
- 安定感重視「mugenbo」
- 収納性重視「mugenbo 折り畳み」
- コスパ重視「sanakasenni」
- 頑丈さと機能性重視「DEWEL」
- バランス型でコスパ重視「Ayutong」
選択肢は利用者の体格や家庭環境によって大きく変わります。重要なのは「誰が使うのか」「どんな環境で使うのか」を明確にすること。
介護する側にとっても「立ち上がり補助」「転倒防止」は負担軽減につながります。利用者本人だけでなく、介助者の視点からも選ぶことで、より快適な入浴環境が実現できます。
総じて言えるのは、価格よりも「使う人に合った仕様かどうか」が最優先 という点です。本記事を参考に、利用シーンや予算に合った最適な一脚を選んでいただければ幸いです。
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