飲む直前に挽くことで本来の香ばしさを引き出す
コーヒーの香りと味わいを最大限に引き出すためには、豆を挽く工程が重要です。特に家庭で本格的な味わいを楽しみたい方にとって「電動コーヒーミル」は必須アイテムといえるでしょう。手挽きに比べて短時間で安定した挽き目を実現でき、朝の忙しい時間や職場でも重宝します。近年では、コードレスモデルや臼式構造を採用した高性能機種が増え、手軽さと本格派の両立が進んでいます。
これらは価格帯が3000円台~6000円弱で、家庭用として導入しやすいラインナップです。大きな違いは「カッター式か臼式か」「粒度調整の有無」「コードレスかどうか」にあります。カッター式は構造がシンプルで安価ですが、粒度が安定しにくいという弱点も。一方、臼式は摩擦熱を抑えながら均一に挽け、エスプレッソやフレンチプレスなど抽出方法に合わせて調整できる利点があります。
本記事では、それぞれの特徴、メリットとデメリット、使ってみた印象を整理し、どんな人におすすめかを解説します。さらに1ページで比較できる表も用意しましたので、購入の参考にしていただけるはずです。
それぞれの製品の特徴、メリット・デメリット
[BESROY] コーヒーミル 電動カッター式
- カッター式ブレード採用
- 水洗い可能、掃除ブラシ付属
- コーヒー豆以外に緑茶・胡椒・唐辛子・穀物も挽ける多用途モデル
- 参考価格:4999円
- 価格が手頃でコスパ良好
- シンプル設計で直感的に操作可能
- 水洗いできるため衛生的
- カッター式のため粒度がやや不均一
- エスプレッソ用の極細挽きにはやや不向き
短時間で豆を挽けるスピード感は魅力。粉はやや粗さにバラつきがあるが、普段使いには十分。音はやや大きめ。
[Sugeko] 電動カッター式 無段階調整モデル
- 2025年新モデル
- 無段階粒度調整が可能
- 水洗い対応、掃除ブラシ付属
- 参考価格:5599円
- カッター式ながら粒度調整が可能
- 調味料や穀物にも対応する多機能性
- 最新モデルでデザイン性も高い
- 完全な均一性は臼式に劣る
- 価格がやや高め
調整機能のおかげでBESROYより挽き目のコントロールが効く。水洗いも楽で日常的に使いやすい。
[Delimo] コードレス臼式 39段階調整
- コードレス、USB充電式
- 臼式ステンレス刃、コニカル式
- 39段階の細かい粒度調整
- エスプレッソ対応、1年保証付
- 参考価格:5980円
- 均一で香り高い粉が挽ける
- コードレスで場所を選ばない
- 細かい調整により幅広い抽出方法に対応
- 他モデルよりやや高価
- 臼式のため清掃に時間がかかる
挽き目の均一性は明らかに上質で、ドリップやエスプレッソで違いがわかる。コードレスで使いやすいが、モーター音は控えめ。
[Delimo] コードレス臼式
- コードレス、USB充電式
- 臼式だがシンプル構造で低価格
- 水洗い対応、1年保証
- 参考価格:3280円
- 臼式としては圧倒的に安価
- コードレスで利便性高い
- シンプル操作で初心者も扱いやすい
- 粒度調整の自由度が少ない
- 高級感や堅牢性はやや劣る
エントリーモデルとしては十分な性能。粉の均一感は価格以上。細挽きには限界があるが、ハンドドリップ中心なら問題なし。
[Leggero] コードレス臼式 39段階調整
- コードレス、USB充電式
- タッチパネル操作
- 39段階の粒度調整
- コニカル式臼刃採用
- 参考価格:4280円
- 挽き目を細かく調整可能
- デザイン性が高くモダン
- 価格も比較的手頃
- タッチパネル操作に慣れが必要
- 粉受けが小さめ
タッチ操作は直感的でスタイリッシュ。粉の仕上がりは安定感があり、価格に比して満足度が高い。
比較表・まとめ
製品名 | 方式 | 粒度調整 | 電源 | 水洗い | 参考価格 |
---|---|---|---|---|---|
BESROY | カッター式 | なし | AC | 可能 | 4999円 |
Sugeko | カッター式 | 無段階 | AC | 可能 | 5599円 |
Delimo 39段階 | 臼式 | 39段階 | USB充電 | 可能 | 5980円 |
Delimo シンプル | 臼式 | 5段以上 | USB充電 | 可能 | 3280円 |
Leggero | 臼式 | 39段階 | USB充電 | 可能 | 4280円 |
- ドリップやフレンチプレス向けに気軽に豆を挽きたい人
- 調味料なども一台で処理したい人
- 「コスパ重視だが調整機能も欲しい」という人
- キッチンでおしゃれに使いたい人
- エスプレッソや本格的な抽出を楽しみたい人
- キャンプやオフィスなど持ち運び用途が多い人
- 「安くても臼式が欲しい」という人
- 持ち運びやアウトドアで手軽に使いたい人
- モダンなデザインを重視する人
- コーヒーの淹れ方をいろいろ試したい人
今回紹介した5製品は、同じ「電動コーヒーミル」というカテゴリーながら、方式や機能、価格帯に大きな違いがあります。
- 気軽に毎日コーヒーを楽しみたい「BESROY」「Sugeko」
- 本格的な味わいを求める「Delimo 39段階」
- コストを抑えつつ臼式を試す「Delimo シンプル」
- デザインと多機能性を求める「Leggero」
それぞれのライフスタイルやこだわりに応じて最適なモデルを選ぶことで、自宅でのコーヒー体験は格段に豊かになります。
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